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喫煙による恐ろしい健康被害をご紹介。なぜ禁煙しないといけないのか。禁煙治療薬チャンピックス(バレニクリン)とブプロンSR(ブプロピオン)の通販サイトのご紹介

禁煙プログラム

      2016/07/27

禁煙プログラム

禁煙の準備
なにごとにも準備が大切です。準備万端ととのえて、禁煙のプログラムで船出しましょう。何の準備もなく禁煙しても長続きしません。失敗を繰り返すだけです。大阪癌予防センターの禁煙プログラムの“SMOKEBUSTERS”に書かれた禁煙の準備のための5つの秘訣を示してみましょう。
秘訣1 禁煙開始日を決める
秘訣2 禁煙する理由を確認する
秘訣3 喫煙行動を観察する
秘訣4 喫煙コストを計算する
秘訣5 禁煙にむけての15のヒント
禁煙は思いつきで始めても長続きしません。禁煙を始める前に自分の喫煙行動をよく観察することが大切です。その中から禁煙のためのヒントがいくつも見つかるはずです。準備のための期間としては最低でも1〜2週間が必要です。禁煙を開始するのはストレスのない、時間に余裕のある、宴会やつき合いのない、会議などの少ない、仕事の暇な時期で行事などの日程に合わせて(誕生日、結婚記念日など)開始すると成功する確率が上がります。

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禁煙の理由を自分で納得することが大切です。人に勧められたくらいではなかなか禁煙は成功しません。自分で禁煙の理由が納得できないうちには開始してもあまり意味はないでしょう。すぐにまた再喫煙することが目に見えています。病気の場合、自分だけでなく家族の健康を考えた場合の禁煙は成功率が非常に高いといえます。入院などでタバコが吸えない環境にいても、他人からは信じられないような努力でタバコを吸う患者がいます。アルコールの場合も困りますが、病院には酸素がありますので危険と隣合わせで困った人もいます。入院などで禁煙に成功する確率は極めて良好ですが、禁煙まで指導する医者の数も少ないですし、自分で勉強している患者も少ないので、日本の喫煙率はなかなか下がるはずがありません。
病気、健康問題だけでなく、経済的理由も立派な理由になります。タバコに関連する費用を計算してみれば動機づけは簡単にできるでしょう。あなたの喫煙コストの金額に驚かれたことと思います。
禁煙のために掛けるコストはそれと比べると比較にならないくらいに安いものです。たとえニコチンガムを使ったとしても、一見コストが高いような気持ちがしても、使用する期間は限られており、それによって得られる収穫の多さから考えれば安いものです。
喫煙行動は無意識の習慣となっていることがほとんどです。自分で自分の喫煙行動を注意深く観察して、自身の喫煙パターンをまずは認識して下さい。喫煙行動を記録する行為だけでもタバコの本数が減る人がたくさんいます。つまりいかに無意識でタバコを吸っていたかということになります。
自分がどのような時間帯でどのくらいのタバコを吸うのか、その中でほんとうにタバコがおいしいと感じているのは何本くらいなのか、,観察、記録により明確にしましょう。

大阪癌予防センターの禁煙プログラムの中から禁煙にむけての15のヒントを要約してみましょう。
1.まずいと思える銘柄のタバコを捜す。
2.習慣を変える。(ライターをマッチに、右手を左手に、など)。
3.タバコの吸える場所、時間を制限する。
4.タバコの吸いたくなる行動や場所などを認識する。
5.一緒に禁煙に挑戦する仲間を見つける。
6.周囲に協力を求める。
7.タバコに代わるストレス解消法を身に付ける。
8.タバコなしで過ごすための訓練をする。吸いたくなっても、時間を決めてその間我慢する。
9.禁煙に失敗した経験があれば、失敗の理由を思い出し、参考にする。
10.タバコの買い置きはしない、タバコを持ち歩かない、自由にタバコを買えなくする。
11.灰皿を汚いままにして、吸殼とにおいの不快さを認識する。
12.禁煙開始日の前日に喫煙具、タバコを処分する。
13.禁煙時に離脱(禁断)症状のでることをあらかじめ承知しておくこと。
14.離脱(禁断)症状は1〜2週間でなくなるので、この時期を乗り切る努力をする。
15.禁煙チャレンジ中は1日1日を目標として、軽い気持ちで取り組む。

またストレスに対処するためには、
深呼吸する。
筋肉の緊張と、力を抜くのを繰り返し行う。
明るい、心地よい風景などを思い描く。
散歩、軽い運動、シャワーを浴びるなど。
自分に適したストレス解消法を見つけることが大切です。
趣味に関係したことなどもいいでしょう。
さらに禁煙宣誓書などを周囲に示して決心を固めましょう。

自分の意志の力で禁煙に成功するためには

大阪癌予防センターの禁煙プログラムの“SMOKE BUSTERS”に書かれた、禁煙を実行するための4つの秘訣を示してみましょう。
秘訣1  タバコの離脱症状に打ち勝つ
秘訣2  吸いたい気持ちをコントロールする
秘訣3  禁煙のごほうびを自分のために考える
秘訣4  禁煙実施後の生活の過ごし方のヒント
具体的にタバコの離脱症状を挙げてみましょう。
タバコが吸いたい
イライラ、落ち着かない
集中できない
頭痛
身体がだるい・眠い
眠れない
便秘
せき、たん
これらに対処するためには行動パターンの変更、環境を改善すること、タバコの代わりとなる代償行動をするなどで乗り切っていく必要があります。
禁煙開始後2週間が成功の分岐点にあるようです。離脱症状の最も強いのが禁煙後3日以内で、おおよそ1週間で(長くても2〜3週間で)消失します。離脱症状以外にも長い間のくせで口寂しい感じや手持ちぶさたなどの感情が出現するのは当然ですが、これはニコチンとは無関係です。
離脱症状に打ち勝つためには吸いたい気持ちをコントロールすることが大切です。
喫煙と結びついている生活行動パターンを変更する。最初にまず自分がどんな時によくタバコを吸うのかを分析する必要があります。歯磨きの後にタバコを吸う習慣なのか、新聞を読む時に、コーヒーを飲む時に、人と話をする時に、電話をする時に、など自分の習慣を知ることでその逆にその場所を避けたり、タバコの吸えないように手を使うなどして行動パターンを変更することが第一歩です。
次に喫煙できる環境を減らすことです。パチンコなどタバコの吸いやすい所に行かない、タバコや灰皿を処分する、タバコの吸えない所(図書館など)に行く、タバコが買える場所に近づかない、禁煙したことを周囲に伝える、喫煙者に近づかない、などの環境を改善することも大切です。さらにタバコを吸う代わりの行動を実行することが大切です。代償行動法として具体的にはどうしたらいいでしょうか。水を飲んだり、深呼吸したりすることでイライラ、落ち着かない気持ちが収まることもあります。
身体がだるく、眠気がしてきた時などには散歩したり、シャワーで改善するでしょう。口寂しい感じや、手持ちぶさたが問題になるでしょう。間をもたせるためにタバコを吸うという人が多いのですが、ガムや干し昆布など時間のかかるものを噛むのがいいでしょう。しかし気を付けなくてはいけないのが、糖質の取りすぎによる肥満です。タバコは血糖値を下げる作用があります。
タバコをやめると急速に太る人が多いのは、これに加えてガム、アメなどにより糖質を取りすぎることによるものなのです。これが心配な人は水で我慢するのがいいでしょう。手持ちぶさたな時には机の整理や趣味を生かして、普段できなかったことに挑戦してみましょう。
食事、嗜好品にはタバコが吸いたくなる物もあります。禁煙の際には禁煙を妨げる原因になりますので、禁煙成功後1週間くらいまでは控えるように心がけましょう。
カフェインの入った飲み物;コーヒー、紅茶、緑茶、コーラ類、ドリンク剤など刺激物;こしょう、とうがらし、からし、わさびなど脂肪の多い食物;肉類、フライ食品、バター、チーズ、ケーキなど
またアルコール類は禁煙の決心を弱らせます。避けた方が無難でしょう。
禁煙が実行できたなら、その後の食生活をはじめとした日常の生活にも工夫が必要となります。自分なりに自分にあった工夫が必要です。
朝は散歩や体操、深呼吸などをして、タバコの吸いたい頃には水を飲んだり、シャワーを浴びたりして気持ちをまぎらわせます。食事はあっさりとした物の方がいいでしょう。禁煙を自分白身で確認しましょう。
昼食も軽いものでゆっくりと食べ、散歩をしたり、水を飲んだりして、時間を過ごしましょう。タバコの吸いにくい環境にするのも有効です。
夕食も油類が多くならないように工夫して、アルコール抜きで軽く食べて、ぬるめのお風呂にゆっくりと入り、早めに寝るのがいいでしょう。各人により生活の様式も異なりますので、自分に適した方法を工夫することが大切です。
薬物の助けを借りなくても、自分の意志の力だけでも禁煙できる人はたくさんいます。ただ、禁煙に真剣に取り組んできていないだけだと思われます。
禁煙は苦しいものですから、成功に対してご褒美を設定しておくことも励みになるでしょう。タバコ代を貯めていってそれで自分の欲しかったものを買うのも良い方法でしょう。
趣味やレジャーに関係したものを設定すると成功しやすくなると思われます。

禁煙の継続

いったん禁煙に成功しても、ちょっとしたきっかけで再開してしまうのがタバコの特徴です。特に禁煙3ヵ月以内が喫煙を再開しやすい危険な時期とされています。
大阪癌予防センターの禁煙プログラムの“SMOKE BUSTERS”に書かれた、禁煙を継続するための5つの秘訣を示しましょう。
秘訣1 禁煙の効果を確認する
秘訣2 禁煙の自信度をチェックする
秘訣3 喫煙の再開のきっかけを予測し、その対処法を考える
秘訣4 肥満を予防する
秘訣5 禁煙を継続するための6つのコツ
禁煙の効果を確認する 前のページでも触れましたが、禁煙によって健康になり、体調が改善することが最大の効果といえるでしょう。禁煙がしばらく続くと、身も心も爽快になってくるのを実感できるでしょう。初めに離脱症状に苦しめられたとしてもその後の気分爽快を得るためだと考えて下さい。
せきやたんがとまり、肩こりもなくなります。胃の調子も良くなり、食べ物の昧も良くわかり、おいしく感じるようになります。また目覚めもさわやかとなるのがわかるでしょう。
長い目でみれば病気になる確率が減少しますし、禁煙できたという自信が、何事に対しても前向きに自信を持って取り組めるようになるでしょう。
自分の問題だけでなく、あなたの禁煙が周囲の受動喫煙の人々の健康の改善、病気の予防にもなります。その他にも、タバコに関連した出費がなくなりますので、小づかいが減らずに裕福な気持ちになれるでしょう。持ち物も減って、他人からも嫌われずに済むでしょう。
禁煙の自信度をチェックする 「たかが1本くらい」という気持ちは厳禁です。「タバコは中毒」という認識をきちんと持つことが大切です。ニコチン依存症というWHOでも認められているレッキとした病気なのです。禁煙を継続するためには、タバコを吸わずにいられる自信が必要なのです。禁煙成功後に時間の経過とともに自信が高まっていくのが普通です。自分の禁煙に対する自信度をチェックしていくのも大切です。
喫煙の再開のきっかけを予測し、その対処法を考える 禁煙の準備で自分の喫煙行動を観察しましたね。これから自分かどういったきっかけで喫煙を再開する可能性があるのか、想像ができると思われます。
一般には喫煙の再開のきっかけとして、アルコール、過労、食べ過ぎ、ストレス、睡眠不足、パチンコ、麻雀などが知られています。こういった状況でどうやったらタバコを吸わずにすむか前もって対策を考えておきましょう。肥満を予防する 禁煙にともなって体重の増加が認められることが多いようです。その理由としては
1 ニコチンによるエネルギーの消費作用がなくなるため
2 食欲が増加するため
3 タバコの代わりに、甘い菓子類などを口にすることが多いため
これに対応する秘訣としでは、
1 油物は控え、野菜、海藻類などを多めに、薄い味付けで、ゆっくりよく噛んで、腹八分目の食事とする。
2 菓子類、アルコール類、おつまみ類はカロリーが高いので控えるのがよいでしょう。
3 毎日できる運動を加えましょう(たとえば階段を利用する、1駅手前から歩くなど、自分に適した長続きする運動法を選びましょう)。
4 最も簡単なチェック方法は体重測定です。体重を測定しているだけでも、食べ物に対する注意ができ、体重増加の抑止力があります。

禁煙を継続するための6つのコツ
1 タバコの害について自分なりのイメージを持つ
2 禁煙しようとした理由や禁煙中の努力を思い浮かべる
3 禁煙して良かったことを考える
4 気楽な気持ちで禁煙を続ける
5 禁煙できたことに自信を持つ
6 まわりの人に禁煙を勧める
自分なりの方法で禁煙を継続しましょう。

禁煙治療薬チャンピックスの服用のしかた

1.禁煙開始予定日の1週間前からチャンピックスを服用し始めます。

2.服用8日目から禁煙してください。
自然にタバコを吸わなくなった場合は、8日目を待たず早めに禁煙に入ってください。

3.チャンピックスを計12週間服用します。

チャンピックスの服用方法

チャンピックスの服用方法

チャンピックスは禁煙のための飲み薬です。

タバコを吸うと、脳にあるニコチン受容体という部分にニコチンが結合して、快感を生じさせる物質(ドパミン)を放出させます。

チャンピックスの効果

チャンピックスの効果

チャンピックスの効果

チャンピックスの効果

チャンピックスは、この受容体に結合することで、ニコチンの場合より少量のドパミンを放出させて、イライラなどのニコチン切れ症状を軽くします。

また、ニコチンが受容体に結合するのを邪魔して、禁煙中に一服してしまったときの“おいしい”といった満足感を感じにくくすることにより、禁煙を助ける薬です。

ニコチンガムとニコチンパッチ
アメリカ医学協会雑誌(JAMA)の1994年2月号と1995年12月号はタバコ依存症を特集として詳細に分析しています。
諸外国では早くから、がんとタバコの関連、心疾患とタバコの関連などと真剣に取り組み、大衆教育も国家、民間ともに盛んです。これに反して日本では取り組みが非常に遅れており、大阪癌センターがキャンペーンを行い、「日経メディカル」が1996年1月号に禁煙についての特集を組みましたが、まだまだ一部の動きに過ぎません。
タバコの発ガン性についての認識も日本では遅く、1996年になってやっと国立がんセンターがガン予防十二ヵ条に、タバコの害を認める表現に変更しました。タバコ依存症からの脱却に用いるニコチンガムが医薬品としての認可を受けましたが、医療保険の適用が受けられないため、また医療機関での処方箋が必要なために、広く使用されるまでには至っていません。
ニコチンガムの研究データは古いものが多く、ニコチンパッチについては新しいものが多くあります。ニコチンガムでは口腔内にイヤな感覚があるということで、欧米では敬遠されています。ニコチンガムは自分で容量が調節しやすいが、ニコチンパッチでは規定の量が投与されることになります。
ニコチンガムでは使い過ぎれば、簡単に中毒量に達して気分の悪くなる可能性もあります。ニコチンパッチは日本でも販売される予定ですが、これらは本人の強い意志と周囲の支えの上に成り立っており、一般の薬と同じに考えて噛んだり貼ったりすればタバコがやめられる、と安易な気持ちで使用することはつつしむむべきです。

ニコチンガムの使い方
日本で厚生省から認可されている禁煙補助剤は、いまのところはニコチンガムだけです。この禁煙補助剤はニコレットの商品名でマリオン・メレルダウ社から販売されています。
ニコレットは1個にタバコ1本分のニコチンを含んでいます。これは保険外の医療用薬品で1994年7月から販売されていますが、医師の処方施が必要であり、医療保険が使用できないために高価なものとなり、使用頻度の増加にはブレーキがかかっているのが現実です。
ニコチンガムは淡灰黄褐色の四角形のガムであり、ガム1個の中にニコチン2.0mgを含有しています。ニコチンガムの目的はニコチンによる離脱症状を軽減することです。ニコチン代替療法であり、本人の禁煙の意志のもとに禁煙に導いていくことです。
このガムの使用方法としては、タバコが吸いたいという欲求が生じた時に1個をゆっくりと間をおきながら約30分間噛むことで、血液の中にニコチンが移行するため、ニコチンによる離脱症状を軽減できるのです。その人のそれまでの喫煙状況にもよりますが、1日に6〜12個で始まり、次第に1日の使用量を減らしていき、1日に1〜2個となった時点でガムを噛むことを中止します。
1日の最高の使用量としては30個以下に抑えるべきです。
30個の場合は15時間ガムを噛むことになり、顎の刺激から脳細胞も活発になることでしょう。ニコチンガムの価格は1個120円前後となるために1日に10個を使用する場合で1ヵ月3万円を越えてしまいます。使用の目安としては3ヵ月であり、6ヵ月を越える投与はしないのが原則です。使用量も次第に減っていくので、一生涯続けるタバコの金額から考えると、健康を勝ち取るのと健康を失うのとの結果の違いも考えれば、決して高価なものではないでしょう。ニコチンガムの使用に際しての注意点としては、ガムとして使用するのであって、決して飲み込んではならない。(急性のニコチン中毒は怖いことを知っておいて下さい。子供が誤ってタバコを飲み込んだ場合と同じです)コーヒー、炭酸飲料などを飲んだ後はしばらくの間、ガムは使用しない入れ歯など歯医者さんでの処置を受けた後の人では慎重に使用する。
ニコチンガムで口の中の刺激が強いので、さらに口腔内に投与するスプレー、うがい薬などによってさらに刺激が強くなります(アメリカではこの刺激が障害となって皮膚に使用するニコチンパッチの方が評判がいいようですが、日本ではこの悪い刺激がタバコをやめるのに役立つと思われています)。
ニコチンガムの使用が禁止されるのは、当然のことながらタバコを吸わない人妊婦(お腹の赤ちゃんに悪い影響があります)心臓に病気のある人(心筋梗塞、狭心症、不整脈など)顎の骨に病気のある人

ニコチンガムの使用に際しては慎重に対応する必要のある人
高血圧、甲状腺機能亢進症、糖尿病、潰瘍(胃、十二指腸、食道)、口内炎、咽頭炎などの病気のある人は外来診察の際にきちんとその旨を伝えて指示を受けましょう。
ニコレットは1994年3月に輸入承認を受けました。一般的には厚生省とメーカーの間の協議で薬価といって薬の料金が決められ、全国均一の料金表である薬価基準に収載され、全国一斉に販売されます。協議で折り合いがつかず薬価掲載に時間がかかることはあっても、薬価収載が見送られることは医薬品としては極めて異例のことです。
厚生省の言い分としては次のように伝えられています。「ニコチンという毒物で症状を緩和するというのは保険対象とはなり得ない。ニコチン依存症は病気とは認識されていない。ニコレットは予防薬的側面が強く、ワクチンなどと同種のもの」
これに対してマリオン・メレルダウ社のコメントは次のように伝えられています。
「循環器、呼吸器、消化器疾患の患者の中には、禁煙が治療に必要な患者も多い。臨床的に重要な薬だからこそ処方薬として認めたいのに、薬価収載だけを却下するのは納得がいかない」
ニコチンガムは欧米では完全に受け入れられています。日本では自由診療が成り立たずに、国家の統率のもとで医療がすすめられているので、保険診療外の扱いとなっている場合には医師の積極的な使用は考えにくいのです。
このような状況を知った上で、自分の禁煙への行動をどうしていくか真剣に考えてほしいと思います。

ニコレット使用上の注意

医薬品に貼付されてくる説明書を示してみます。
一般的な注意事項
喫煙は主にタバコに含まれるニコチンに対する依存性と心理的な要因により、習慣性になるといわれています。タバコが吸いたくなったり、それに伴いイライラ感や集中力が散漫になるのは、喫煙者がニコチンに対して依存症になっているからです。ニコレットは喫煙に伴うこのような離脱症状を一時的に軽減し、禁煙を容易にするために開発されたチューインガム型の禁煙補助剤です。禁煙する意志を持って、主治医の指導により正しくお使い下さい。
使用上の注意
1.タバコは本剤による禁煙療法の開始と同時に完全にやめて下さい。
2.2〜4週を越えない間隔であなたの主治医の禁煙指導を受けて下さい。
3.過剰量のニコレットを噛んだり、タバコを喫煙すると、大量喫煙の場合と同様の影響、例えば吐き気、頭痛やふらつきなどがみられることがあり、また禁煙達成が難しくなりますので、2個以上の同時使用やタバコとの併用はしないで下さい。
4.妊婦または妊娠している可能性のある婦人は、使用しないで下さい。
5.本剤はあなたの禁煙を補助するための薬剤で、タバコの代替品ではありません。長時間、漫然と使用し続けると本剤をやめられなくなる可能性がありますので、主治医の指導を守って下さい。
6.本剤は非喫煙者に対し使用するものではありません。
7.本剤は子供の手の届かない所に保存して下さい。
8.本剤の使用前にコーヒー、炭酸飲料を飲まないで下さい。

ニコチンパッチ
まだ日本では販売されていません。パッチというのは膏薬、布切れなどの意味ですが、薬の形としては馴染みが薄いかもしれません。心臓の悪い方が身近にいるとご存じと思いますが(ニトログリセリンのパッチを使っている人が、タバコを吸っているはずはないと思いますので)、狭心症の予防に毎日皮膚に小さなテープ状のものを貼っているのがパッチです。徐々に薬が吸収されるので、長い時間緩やかに効果を示すのです。同じ原理でニコチンを皮膚から吸収させて、ニコチンの離脱症状を緩和させるのがこのニコチンパッチの目的なのです。ニコチンガムにしても、ニコチンパッチにしても、あくまでもニコチンの離脱症状の緩和が目的ということを頭の中に入れておいて下さい。
日本人は自分の病気がなんであるのか認識していない率が非常に高いと思われます。自分の内服している薬でさえも、何であるのか知らない人が多過ぎます。すべての病気を知る必要はありませんが、せめて、自分の患っている病気や薬の名前くらいは勉強しましょう。タバコの中毒も立派な病気です。タバコをやめる時にニコチンの離脱症状がでることを知って、それにうまく対応していかれれば、禁煙も夢ではないのです。ニコチンの離脱症状は肉体的にはそれほどつらいものではないといわれています。精神的な苦痛がほとんどで、本人にタバコをやめたい欲望のない場合ほど症状が強くでるようです。

アメリカの禁煙ガイドライン
米医療政策・調査局の最近発行した禁煙ガイドラインについて触れてみましょう。現在のアメリカでは喫煙する患者の約半数が医師から禁煙を勧められていますが、このガイドラインは禁煙に成功するために、医師がどのような行動をとればいいのかを示しています。それを以下に列挙します。
1)すべての患者に対して、来院の度に喫煙しているかを聞く
2)カルテに毎回患者の喫煙状態を記入する
3)患者が禁煙したいかを聞く
4)禁煙をしぶっている患者に動機づけをする
5)喫煙をする患者全員(禁忌者を除く)に対して、ニコチン補充療法(ニコチンガム、ニコチンパッチ)を処方する
6)ニコチン療法に加えカウンセリングを勧める
この勧告はニコチンの身体的依存の証拠の認められた場合、もしくは禁煙に失敗したことのある患者にのみ推奨する、という、以前のものからみるとかなりの強い勧告です。
アメリカにおける非喫煙者の受動喫煙率の調査結果では、4歳以上の非喫煙者の88%に検出可能なニコチン濃度を発見しています。受動喫煙は肺ガン、ぜんそく、呼吸器感染症、肺機能低下、心血管疾患と関係しているとされています。小児に限ってみても約40%が家庭内に喫煙者かおり、受動喫煙の被害を受けていることが報告されています。職場での全面禁煙は必要なことで、喫煙禁止が受動喫煙による被害から守られるだけでなく、喫煙者の禁煙の奨励に結びつく可能性もあると考えている研究者が多いようです。
平成8年7月、アメリカではニコチンパッチが薬局で自由に買えるようになりました。ビタミン剤と同様な取り扱いとなったわけです。またニコチンガムも医師が使用する医薬品から一般用医薬品(OTC)に格下げ(格上げ?)され、処方箋なしで自由に買えるようになりました。ニコチンガム(ニコレット)がアメリカで販売されて12年が過ぎており、3,100万回の処方数に達しており、安全性は確立されているといってもよいと思われます。ニコレットを用いた禁煙プログラムがアメリカでは販売されていますが、日本では入手不可能です。
ただしインターネットを用いて情報を入手することは可能で、WWWのサーバーhttp://www.nicorette.com.にアクセスすると情報が得られます。

インターネットによる啓蒙活動

インターネットによる禁煙のための啓蒙活動があり、同時にタバコの宣伝もインターネットにより行われています。
まず、タバコの宣伝をJTのホームページから見てみましょう。インターネットからのアクセスはhttp://www.jtnet.adjpです。タバコの宣伝がここで見ることができます。
この中でタバコの健康に及ぼす影響について記載していることは、「未成年者の喫煙は禁じられています。あなたの健康を損なうおそれがありますので吸いすぎに注意しましょう。
喫煙マナーを守りましょう」。この文面からタバコが危険だと感じる人はほとんどいないでしょう。タールやニコチンの量が少ないと強調されれば安全、との錯覚を持ってしまっても不思議はありません。新聞の広告でも同様に、上記と同じ注意文が書かれているだけです。
次にタバコの怖さを強調したインターネットのホームページをのぞいてみましょう。インターネットからのアクセスは http://www.ozlink.com/yinyang/です。 Giant Holocaust(ホロコースト)で始まるタバコの害の強調は、タバコ産業の人間に恨まれそうな構成になっています。このホームページではガン患者の状態や実際の手術で取り出されたガンなどをリアルに表現しており、初めてみる人にはかなりグロテスクに映ることと思われます。 Yin Yang orientaI Co. Ltd.(日本語にすれば陰陽東洋会社とでもいえましょうか)はこのプログラムを通じて禁煙を呼びかけると同時に、インターネットを通じて禁煙補助のための漢方薬を提供しています。禁煙に成功した人に禁煙を希望する人を紹介してもらう方式により、禁煙に成功する頻度を高くしています。シンガポールとタイに拠点を置いていますが、このプログラムに参加しているのは、世界各地に及んでいます。
残念ながら日本からの参加者はほとんどありません。東洋医学の概念であるにも関わらず、西洋各地から参加する喫煙者が多いことに驚かされます。全文英語ですのでなかなか挑戦が難しいかもしれませんが、画像をのぞくだけでもタバコの怖さが伝わってくると思います。
タバコの害についてはすでに常識として受け入れられている、アメリカのインターネットのホームページをのぞいてみましょう。 JLA Enterprises(http://wwwjla.com/htms/)からアクセスできます。 QUIKQUITZ lnformation (さしずめ“すばやい禁煙”プログラムとでもいえましょうか)の中
で紹介しているのが、チャリティーで薬物などの乱用から立ち直らせるために活動している組織で、ここでも禁煙のプログラムに漢方薬を使用しています。このホームページではタバコはくせ、習慣と位置付け、漢方薬の使用によってニコチン依存から立ち直れるとしています。詳細はアメリカの取り組みの中で触れますが、このプログラムには日本からの参加は拒絶されました。アメリカに住所があればこの薬が入手できます。
日本語でのホームページには、医療情報センターが医療情報の中で禁煙についてのコーナーを設けました。このブログを読んで禁煙プログラムに参加しようと思われた方はアクセスしてみて下さい。役立つ医療情報(http://www.ventureweb.orjp/Medical)です。

漢方の概念

漢方薬が最近になって注目されるようになってきました。
その理由としては慢性疾患における西洋薬の無力さがあるのではないでしょうか。東洋医学は経験に基づくものであり、経験をつんだ医師の処方では効果のでることが多いのです。
逆に西洋医学の観点からその診断方式により薬を決定した場合には、副作用の少ないといわれている漢方薬でも、簡単に副作用が生じてしまうのです。このことについて簡単に説明してみましょう。
人の顔が皆違うように、体質も皆異なります。赤ら顔の元気いっぱいの人もいれば、青ざめた寒がりの人もいます。実証と虚証、陽と陰、などがこの違いです。この中間のタイプもあります。漢方では病気の種類だけでなくこの虚実、陰陽が大切となり、使用に際しては車の両輪の関係になります。
病気の症状が全く同じであっても、患者さんによって使う薬が異なるのはそのためなのです。肝炎に対して漢方の概念を持たずにたくさんの方に小柴胡湯が投与されたために副作用が出現した人がかなりありました。西洋の概念で証の判断をしていないために副作用の頻度が上がってしまったと考えられます。証があっていれば西洋薬と比べると漢方薬では副作用は非常に少ないものです。

健康食品の使い方
健康食品の利用が盛んになっています。ビタミン剤が原則として保険で使用できなくなったために、個人での使用が盛んになってきたのですが、原則としては食品から補うのが理想なのです。とはいっても、野菜の季節感がどんどんなくなっています。季節はずれのほうが高く売れるからと人工的に栽培するからです。こうするとビタミンの含有量は減ってしまいます。また夏の野菜は身体を冷やす作用がありますし、冬の野菜は身体を暖める作用があります。夏は冷房の中で、冬は暖房の中でという生活をしているうちに、自然に適応できない身体が出来あがってきてしまいます。健康食品は正しい使い方をすれば効果があります。誤った使い方では害もあるといわれています。他人が使ってよかったから自分にもよいと思うのは早計です。
漢方薬の項目を見ていただければ分かりますが、個人差、同じ人でもその時の体調などによっても効果も副作用も変わってくるのです。日本人は「赤信号みんなで渡れば怖くない」と違反も人の流れに呑まれてしまいます、「隣の車が大きく見えます」と他人のまねをしたがります。みんなが同じということはあり得ないのです。ファジーという言葉があります。
人間の身体、病気はまさにファジーなのです。個人差が非常に大きいのです。
健康食品の中では売れ行きの多いクロレラが、やはり副作用でもトップになります。あまりにも多くの疾患に有効とうたいすぎるために、良い効果もあれば、悪い効果も出現します。健康食品は薬と同様に使い方に注意が必要なのです。毒を解毒するために毒を用いることもあります。毒を薬として用いることもあります。量によって薬にもなれば毒にもなるものがたくさんあります。例えば塩分の取り過ぎも新鮮な野菜が打ち消してくれることがわかっています。すべて個体の状態により異なるので、他の人に有効だから同じに使えば同じ効果が得られると決まっているわけではありません。
また自然に存在するものでも量が過ぎれば害が出ることも有り得ることを銘記しておいてほしいと思います。
タバコの害を減弱させる健康食品として、ニコチン中毒から逃げられる健康食品として熱帯の植物の抽出物が検討されていますが、かなり有望のようです。

カウンセリング、心理療法
ニコチンの禁断症状は身体面では非常に弱いものです。ヘビースモーカーでも緊急手術などで動けない状態では、苦痛なく禁煙できています。ただし、動ける状態になれば本人に禁煙の希望がないかぎり簡単に元の状態に戻ってしまうのです。つまりニコチン中毒は肉体的なものよりは、精神的依存が強いということができるのではないでしょうか。精神力によって禁煙を勝ち取ろうという気持ちでは、肉体的禁断症状がでてきてしまいます。禁煙の素晴らしさを感じて「禁煙できることが夢」という気持ちになれれば、禁断症状は起きないでしょう。自分の心の中から禁煙したいという欲望が生じて禁煙に取り組むことができれば、タバコから逃れる最も良い方法といえるでしょう。
日本ではカウンセリング、心理療法はまだ治療の主流は占めていません。アメリカやイギリスでは、心理療法が行われており、集団を対象として禁煙教室がさかんに行われています。日本ではタバコの害イコール肺ガンの短絡的な結びつけがなされ、重要な点が見逃されています。タバコをやめようかと考えられた方には、次の本をお薦めします。
アレン・カー著「読むだけで絶対やめられる 禁煙セラピーJ KKロングセラーズ発行。
著者は英国の元ヘビースモーカーで会計士から禁煙カウンセラーに転職した方です。 100本のチェーンスモーカーで33年の喫煙キャリヤーがある方ですので、喫煙者の気持ちは十分に理解した上で文章を進めています。自分の禁煙クリニックでの禁煙成功率は90%と高率を示しています。グループカウンセリングを中心としており、個別にもカウンセリングを行い、プランチはイギリス国内だけでなく、ドイツ、ベルギー、スペイン、オーストリアにも多数あります。平易な文章ですので、他人のアドバイスや禁煙グッズの助けを借りずに自力で挑戦したい人にはお薦めの本だと思います。
もう少し理論的に詳しく知りたい方向けの本は、アメリカのジーン・パンガー著「吸いながら止める木曜日からの禁煙法」(保健同人社)を挙げておきます。禁煙に必要なものは心と経験であるとして、技術の伝授を行っています。イギリスのものより難解ですが、理屈を好まれる方にはこちらをお薦めします。
日本の禁煙外来でも心理的サポートを重点におきますが、代替品を用いることが多くなります。一人一人に十分な時間をかけられれば、代替品の必要のない人も多くいると思います。

禁煙失敗、喫煙再開の方へ

禁煙は1度で成功するとは限りません。長い期間吸っていた人ほど、本数の多い人ほど禁煙は難しいものなのです。3〜4回の失敗は当たり前のことなのです。禁煙に成功している人の多くは2〜3回の禁煙チャレンジで禁煙を勝ち取っているのです。禁煙中にタバコを吸ってしまったとしても、それで禁煙を諦めてしまってはいけません。失敗は当たり前のことと解釈して、自己嫌悪に陥ったり、自信をなくしたりしてはいけません。
失敗は成功の母といいます。その失敗の中でなにを学ぶことができたのかが重要なことなのです。この経験が次の禁煙チャレンジに大いに役立つのです。本番でなくリハーサルだったと思い、本番での成功に向けての学習だったと考えましょう。禁煙に成功するためには「決して諦めない」という心構えが大切です。あなたはあくまでもチャレンジャーなのでです。
禁煙のステップは、自転車の乗り方を覚えることと対比して説明されます。生まれて初めて自転車に乗るときに、最初から上手に乗れる人は運動神経の極めて良い、限られた一部の人だけです。ほとんどの人は怖さも感じれば、転ぶこともあります。
1度転んだだけで自転車に乗ることを諦めてしまう人はほとんどいません。何度か転ぶうちに自転車に恐怖心がなくなっていきますし、次第に転ばなくなり自由に乗り回せるようになります。
必要は発明を生みます。本当に禁煙する意志があれば、何度かの失敗の後に自分でどうすれば成功できるかを会得することができるでしょう。周囲のサポートも大切ですが、もっとも大切なのは本人の強い意志です。その意志もマイナス思考の意志でなく、プラス思考の意志が大切で、禁煙に努力するのでなく、禁煙できたら人生はバラ色だと思う思考過程が大切なのです。
でこぼこ道でも曲がりくねった道でも、進んでいかなければなりません。平坦な道よりも困難な道の方がやりがいがあるのではないでしょうか。ネバー・ギブ・アップ 決して諦めずに再挑戦、再々挑戦しましょう。ヘビースモーカーの方が禁煙と喫煙の違いを身体で感じることができ、禁煙の素晴らしさが体験できると思われます。

どうしても禁煙できない方へ

ワースト・スモーカー・コンテストの優勝者は?
タバコ問題首都圏協議会の主催で、各界の喫煙を助長していると思う人のはがき投票が行われました。第1回のこのコンテストの不名誉な王冠に輝いた人は日本の顔、橋本首相でありました。禁煙後進国をあらわす結果となりました。確かに喫煙が格好いいように視聴者の目に止まることは事実であります。また殺人シーンもあまりに多く、同じ俳優が演じているために、小さな子供では死とはなんであるのか分からなくなってしまい、死んでも復活するような錯覚を持ったとしても仕方がないようにも思われます。テレビの中の喫煙シーンに魅力を感じてタバコを吸い始める若者は多いと思われます。また若年から喫煙を始めれば、若ければ若いほど病気になる確率が高くなることも、統計データがはっきりと証明しています。
親の知らないところで未成年の子供がタバコを吸っている頻度は、かなり高いと思います。単に格好いいからという意識だけの子供がほとんどでしょう。背伸びして大人になった気分にひたっているだけでしょう。大人が禁煙の見本になれないのならば、せめて中毒になる前の子供にはタバコの怖さを教えてあげましょう。
1962年にカーソンさんが著した「サイレント・スプリング」には、化学物質による自然破壊で沈黙の春がやってくるという警告は、タバコの世界にも当てはまるのではないでしょうか。あまりにも若い世代からの喫煙は、確実に若年者の寿命を縮めています。現在社会は飽食の時代でもあり、栄養過多による成人病の増加、食品添加物、水道水の消毒後の残留物質、排気ガスなどの公害、オゾン層の破壊、など数えていったらきりがないことでしょう。気がついてみたら若い人がどんどん死んでいって、タバコを吸わない年寄りの女性だけになっていた、などということのないようにしてほしいものです。
最近、若い女性の喫煙は増え続けてきているといわれています。多くの先進国が女性の社会的進出に伴って喫煙率が上昇してきています。若い女性の場合はその人一人の問題ではありません。生まれてくる子供は社会にとっても財産です。
この新しい芽を摘み取っていってしまうし、生まれてくる子供の将来も暗いものにしてしまうのかもしれません。
若者と妊娠可能な女性の喫煙については、周囲からも禁煙を勧めてあげるのが親切でしょう。それによって、自分達が格好いいと思っていたことが、愚かなことだと気づくでしょう。喫煙開始後の年数が短いほど禁煙はやさしい傾向があります。禁煙がトレンディといえるようになりたいものです。

5月31日は何の日かご存じですか?
WORLD NO TABACCO DAY (世界禁煙デー)が思い浮かぶ人はほとんどいないでしょう。日本ではあまり話題にもならないようです。 1980年に採択されたスローガンは、“Tabacco or Health: the choice is yours”(タバコか健康か:選ぶのはあなた)です。

タバコの広告

広告の制限が厳しい職種は何だかご存じですか? 医業に対する広告規制がいかに厳しいものか、ご存じの方はまずいないでしょう。言論の自由が叫ばれているなかで規制を受けているので、一般の人が医療情報がほしいと思ってもなかなか情報が得られないのです。
タバコの広告の規制は諸外国では厳しいものがあります。
医療の広告規制の日本での厳しさ以上のものがあると思います。日本でタバコの広告規制をしいたら、困るところがたくさんあるでしょう。しかし、タバコの真実の姿が理解できたらそれにちゅうちょすることはなくなると思われます。ただ単にタバコのほんとうの怖さを知らないだけだ、と信じたい気持ちで一杯です。広告の効果を国家の規模で証明してくれたのが、アメリカです。女性向けのタバコの宣伝に踊らされた多くの女性の喫煙により、最大規模の人を用いたモルモット実験の研究成果として、アメリカの女性の肺ガンの死亡率の増加として証明されました。↓の図18に女性向けのタバコの宣伝が開始されてからの女性ブランドのタバコの売り上げと、教育の差による喫煙率の上昇が示されています。

図18 女性ブランドのタバコの売り上げと女性喫煙率の上昇

図18 女性ブランドのタバコの売り上げと女性喫煙率の上昇

女性向けのタバコが宣伝販売されてから、急速に女性の喫煙率が上昇したことを示しています。宣伝の効果の大きさがわかります。
ここでは教育の影響についても触れています。高等教育を受けた方が喫煙率が低いことを示しています。禁煙キャンペーンに対しても大学教育を受けている方が反応が良いようです。「タバコが格好いい」と思うのはマスコミにも責任の一端があるかもしれません。「タバコは無知のあかし」と思われるような社会が来てほしいと願ってやみません。
その関連性がよくわかることと思います。
日本では若年女性の喫煙率が上昇しています。胎児、赤ちゃんへの影響を考えると恐ろしいものがあります。この若年層の喫煙率の上昇を支えているのが、広告ということができるでしょう。男性と女性の違いは単に妊娠に関わるものだけでなく、ホルモンの違いによるものがります。喫煙による肺ガンリスクは女性が男性の1.5倍であるといわれています。
JNCIに報告された論文によれば喫煙量、喫煙期間、1本あたりのタール量の増大に伴って、肺ガンのリスクは男女ともに増大したが、女性の方がリスクが高かったとしていま
す。その理由としては、ホルモンの関与が考えられています。減量目的のための若い女性のタバコを吸う習慣はやめさせるべきだとしています。また喫煙で乳ガン患者の肺転移リスクが上昇することも報告されています。
Cancerに報告された結果によると、乳ガン835例について10年間の追跡調査の結果、94例に肺転移が認められました。それを非喫煙者、過去に喫煙歴のある人、現在喫煙中の人の3群について検討すると、非喫煙者では8.7%であったにもかかわらず、喫煙歴のある人では14.1%、喫煙中の者では14.3%とリスクが増大しています。これらのデータは女性ブランドのタバコが販売され、盛んに広告されたために喫煙率が上昇してわかったものです。その後の政府を挙げての禁煙活動により改善傾向にあることも事実です。
この逆が昔から英国紳士の嗜みとして葉巻タバコで有名な、イギリスの政府を挙げての禁煙キャンペーンです。「肺ガン」のところで触れたように、国の禁煙指導の下で肺ガン死亡率の確実な低下が認められています。これも国の広告の成果と見なすことができるでしょう。
アメリカでの喫煙規制についての時代の流れは「アメリカ禁煙革命」(花井喜六著、近代文芸社発行)に詳しく述べられています。アメリカでは連邦レベルでのテレビ、ラジオによるタバコのコマーシャルの禁止、国内線飛行機内の全面禁煙が行われています。各州では各々で禁煙法が制定されていますし、レストランでの全面禁煙やタバコ自動販売機の設置禁止などがあります。タバコの広告が禁止される理由として「たばこ広告は未成年者が喫煙習慣に誘い込まれる恐れのほかに、広告収入という金の魅力により編集面での自己検閲が侵害される」としています。
イギリスでの広告規制は、1965年からテレビ広告の禁止がなされています。イギリスでのタバコの広告費は年間1億ポンドを越えており、またタバコによる政府の収入は50億ポンドです。日本でも平成5年度のタバコによる税収は1兆9000億円にのぼっています。
広告のターゲットは女性から若年層に切り替えられてきています。テレビ、ラジオでの広告が規制されると、屋外広告、交通機関の広告、雑誌広告が中心となってきます。若年層に向けての広告が盛んになってくると、女性向け広告の時と同様に若年層での喫煙率が上昇するだけでなく、喫煙開始年齢の引き下げに影響がでてきます。学校での禁煙教育が必要になってきています。若年層は長期の顧客になってくれますし、高齢層はもはやニコチン中毒になっており、広告の必要はなくなっています。世界的にみて一度上昇した喫煙率は、どんなに禁煙教育がなされても、20%以下にはなりにくいようです。文化、風習、広告の違いにより、シンガポールやタイのように女性の喫煙率が2〜3%と低率のところがあるので、広告などによって洗脳されていなければ、禁煙を守ることは容易なことなのだと思われます。

外国でのタバコに関わる裁判の結果は?

日本は喫煙者優位の社会ですが、先進諸国ではどんな現状でしょう。タバコを吸う人がわがままなのか、吸わない人がわがままなのでしょうか。喫煙者の権利を唱える人もいますが、喫煙者に他の人の健康を害する権利はないことを心に留めておくべきでしょう。
日本ではタバコをめぐる裁判はほとんど認められません。
アメリカでは数多くの裁判が進行中です。海外の情報からで、最近のおもしろい事例を挙げてみましょう。英国での禁煙無視に対する裁判の結果です。全席禁煙の国内線は多数ありますが、これは全席禁煙の国際線での喫煙です。航空機内での喫煙を乗務員に注意され、さらに機長からの警告も無視した英国女性のお話です。ロンドンのヒースロー空港で御用となり、裁判で罰金6万4000円の有罪となりました。日本では想像もできないことでしょう。
タバコ被害の認識の高いアメリカでの裁判はどうでしょうか。「喫煙者をつなぎ止めるために、ニコチンの中毒性を隠してニコチン含有量を操作してきた」として訴えられていたタバコメーカーは、禁煙に協力し25年間にわたり禁煙プログラムに寄付金を支出することで和解に達しました。この金額は12億5000万ドルとも言われています。全米各地にこのような裁判が多数進行しています。タバコメーカーはこのお金を払うために、タバコ後進国に盛んにタバコを輸出しているのでしょうか。
日本では禁煙場所での喫煙をとがめる人はほとんどいません。謙譲が美徳とされているからでしょうか。注意して仕返しをされるのが怖いからでしょうか。それ以上に喫煙の怖さを知っている人が少ないからではないでしょうか。注意するのも命がけの可能性もあります。駅のホームでの喫煙を注意した後の暴力による傷害致死事件が起きましたが、これも禁煙を進める運動には結びつきませんでした。
タバコには高率の税金が掛けられています。国が積極的に禁煙教育に取り組むことができるでしょうか。日本人は昔からお上のいうことには逆らうな、という風潮が強い人種です。
自己意識を持つことは嫌われる傾向にあります。自分の命は自分で守っていくのが良策です。いつまでも国に頼っていてはいけないのです。日本でもタバコによる被害を訴えた裁判がおこされましたが、エイズの裁判に見るごとく解決は10年も先のことでしょう。それまで手をこまねいていないで、自らの命は自らの手で、また周囲の人達も含めて禁煙に取り組みましょう。
愛知県内のヘビースモーカーが日本たばこ産業(JT)を相手取って、タバコの製造、販売の禁止、損害賠償を求める訴えを、名古屋地裁におこしました。訴状の中に、タバコの煙は、多くの人を早死にさせることから「遅延型サリン」との主張も展開していることは、時代を反映していると思います。

税金と禁煙との関連

タバコを税金から考えた場合に収入源として考えることができます。禁煙を勧めれば税金収入が減ると考えるのは当然でしょう。しかし、アメリカで見られように、税金を利用して禁煙キャンペーンを進めるという方法もあります。現在タバコの裁判の世界的な動向を見れば、タバコの健康障害に疑問を持つ必要はないでしょう。いずれは日本も世界の流れを追いかけることになるでしょう。禁煙の教育と同時にタバコにかかる税金を値上げすることによって、禁煙キャンペーン単独と比較して有意に禁煙が進んだと報告されています。
日本では健康保険の破綻と介護に要する負担の増加で、国の台所は火の車です。医療費を引き上げている原因の一部がタバコである以上、タバコを吸っている人から将来の医療費を負担してもらってもよいのではないでしょうか。タバコは嗜好品であり、生活必需品ではありません。消費税の値上げよりも、ガソリン税の値上げよりも、なによりも先に増税されてもいいものではないでしょうか。受動喫煙で被害を受けている人もたくさんいます。タバコの増税により、禁煙に成功する人が増えるかもしれません。アメリカでは増税の効果があきらかに認められたのですから、日本でも可能性はあると思われます。これによって得られた財源を、健康保険の赤字の補填や介護保険の財源に向けていくことが可能なのではないでしょうか。イギリスのように国を挙げての禁煙活動が出来ないにしても、アメリカの「ものまね」であったとしても、なにもしないよりはましのような気がします。
イギリスの医療は予防医学に重点を置いています。疾病の発生を根本から絶つことが優先されます。医師の収入も治療にかかった費用でなく、治療をしないで予防できた場合の方が収入が上がるシステムになっています。この環境では禁煙活動が急速に進むのは当然です。これに対して日本の医療システムは出来高制です。禁煙の指導ではほとんど収入にはならずに、病院にとっては厳しい減収になります。医者の良心で禁煙の指導をしている医師もいますが、現行の医療制度の中では医者の主導で禁煙キャンペーンが進むのはまず無理なことだと思います。
タバコ後進国の日本の進むべき道はいかに!

飛行機と喫煙
飛行機をはじめとして公共の交通機関が禁煙になったのは嫌煙家にとっては嬉しい限りですが、愛煙家にとっては旅行が苦痛となってきていると思われます。ヨーロッパやアメリカの多くの飛行機で禁煙が取り入れられていましたが、最近時代の流れに逆行して、路線によっては禁煙を解除する動きが出てきました。やはり航空会社にとっても利益が大切なので当然ともいえると思いますが、喫煙可能となった路線がスペイン、ギリシャなどの喫煙率の高い国との接続だけで、禁煙の進んでいる国の間ではそのまま禁煙が守られるようです。ルフトハンザ航空、スカンジナビア航空の会社間の乗客の取り合いの傾向もありますが、禁煙後進国が馬鹿にされている気がするのは後進国の人間だからでしょうか。
JTとJRが共同で分煙車両の開発をしました。グリーン車の空気がいずれは綺麗になるかもしれませんが、喫煙者そのものが少なくなるための教育、啓蒙活動は果たして日本ではなされているのでしょうか。この分煙の技術はいずれ飛行機に取り入れられるでしょうが、研究費の一部を病気の治療費にでも向けてほしいものです。

迷惑を掛けない喫煙

タバコの害ばかりを書いてきてしまいましたので、嫌煙家として反省を込めて、素敵な愛煙家になるためのヒントを、愛煙家の先生の本から抜粋させていたただきます。タバコがおいしいものという実感が全くないのでこの項については、愛煙家の先生の意見を示しますが、タバコのやめられない方はタバコを吸うにしても良識のある、素敵な人と認められる喫煙をするように心がけて下さい。

春山先生は「脳内革命」のなかで、タバコを吸う時に肺癌の心配、罪の意識をもって吸うと、アドレナリンが分泌されてそれが活性酸素の産生につながる。同じ一服でも、「ああ、うまいなあ」と思って吸えば、脳内モルヒネのエンドルフィンがでてきて、生体には良い影響がでる。
阿部先生は「医者のひそかな反省」のなかで、医者として、たばこ臭いのは患者さんにも具合悪いし、弟子の教育上もよくない。(学会を機に禁煙をして)やっぱり、
やめてよかったと思いました。それが、定年を迎える年齢になって考えが変わったんですよ。弟子を育てるとか、教育する立場でもなくなった。せっかく築いてきた人間関係の信頼さえ崩さなければ、自分の嗜好をたのしんでもいいんじゃないか、ってね。
ただし、人の迷惑にならないように吸わないといけません。
いちばんの問題は、吸っている本人ではなくて、吐いた煙が近くの人に害を及ぼすこと。パッシブ・スモーキング(受動喫煙)というやつです。これが害になるのは、医学的にだんだん証拠が上がっています。
また、長寿者のなかに酒を飲み、たばこを吸っていても長生きはできるものだ、という見本のような人がいることも述べられています。
人それぞれに生き甲斐が違いますから、ダメなときはダメ、の覚悟さえあればいいと思います。
このお二人はタバコの害を知り尽くした上で喫煙しています。納得のうえでの喫煙は他人に害さえ加えなければ非難されるものではありません。喫煙するならば、人に迷惑を掛けない綺麗なタバコの吸い方をしましょう。教養はおのずと溢れ出るものです。
もしあなたがあなたの周囲の誰かに禁煙を勧めたい時には「禁煙プレゼント ニコチンガムで楽に治療」 ユーシープランニング発行、石井周一著、があり、身近な禁煙教室がどこにあるかがわかります。また前述の「禁煙セラピー」という本も良いでしょう。
「禁煙のすすめ」という勉強会を行ったところ、愛煙家の方からおしかりの手紙を受け取りました。最後に他人のことに口を出すなとの強い言葉も出てきていました。以下にその方に書いた返事の手紙を転記いたします。
お手紙有り難うございました。愛煙家の気持ちが良く表現されており、愛煙家にとってはおっしやるとおりと思います。
マナー違反をしなければ、なんの問題もありませんし、愛煙家からタバコを取り上げる運動をしているわけでもありません。サンフランシスコのように公共の場での喫煙が罪になる訳でもありませんし、自動販売機も至る所にあり、広告も氾濫しています。タバコの最も問題になるのは母親となる若い女性であり、不妊、流産、などだけでなく乳児突然死との関連についても証明されつつあります。エイズ問題で血液製剤に問題のあることは現場の当事者の中では認識していた人も多かったことと思います。
しかし、皆が口に出さなかったために悲劇が生じたと思います。タバコとガンだけを短絡的に結びつけて、肺気腫、心筋梗塞、動脈硬化症、をはじめとする数々の疾患を隠蔽して大衆に情報を流さないことに矛盾を感じています。 60歳を越した方々は、症状が辛くなった時に禁煙をすれば良いと思っています。野菜の取り方によってはタバコの害も少なくなります。タバコ関連産業の方の心配をされる必要はないのではないでしょうか。
喫煙者の中には立派なニコチン依存症の方がおられ、どんな啓蒙活動をおこなっても喫煙率を20%以下に抑えることは世界的にみて不可能なことです。タバコにより被害をうけているのは幼小児であり、気管支ぜんそくと家庭内喫煙の関連も証明済みです。
胎児、乳幼児などの言葉に出せない人々を救う必要性を感じています。ペンネームからも本当の愛煙家とお見受け致します。手紙が着くかわかりませんが、私の意図することを述べさせていただきました。健康に留意されてタバコをお楽しみ下さい。

タバコの害は食事で減らせる

タバコの害を食事療法で減弱することができる、とジェームズ・スカラ博士は著書のなかで述べています。日本語訳では、<タバコの害は食事で減らせる>というタイトルで、主婦の友社から発売されています。タバコは宗教上の儀式として古くから用いられていましたが、現在のようにいつでも大量に摂取できる環境ではなかったので、害についての研究と予防については、まだ研究が始まったばかりといっていいでしょう。まだニコチン依存症に至っていない人は禁煙が比較的容易ですので、依存症になる前に禁煙に成功させましょう。薬の助けを借りても禁煙できない人は、完全にニコチン依存症に至っているといえるでしょう。このような人に、この本をすすめます。
要点をいえば、黄緑色野菜、果物の摂取をお勤めいたします。この根拠としては、ある研究によれば愛煙家は肉、コーヒー、お酒の量が普通の人より多く、穀類、ビタミン、ミネラル、カルシウム、セレン、亜鉛が不足している。これはタバコの害を予防する抗酸化作用のある栄養素や抗酸化物質が少なく、また食物繊維も欠乏しているのです。この食事の偏りをなくすことによりタバコの害を減少させることが可能となると、疫学調査の結果で結論しています。どうしてもタバコのやめられない方はせめて積極的に黄緑色野菜、果物の摂取に心がけましょう。
ここまで本を読まれていると不安感で一杯になっていると思います。心の安らぎのために統計データを逆の考え方で読んだ本を紹介しておきましょう。
「たばこ・ストレス・性格のどれが健康を害するか 癌と心臓病の有効な予防法を探る」(ハンス・アイゼンク著 星和書店発行)のものです。同じデータでも視点を変えると違った結論に達します。愛煙家の方には心の安らぎになると思います。

 
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